フーガ、やってくる編

ある日、周子はふと思った。
うちの猫達はみんな大きくなった。
ここで一発、子猫を飼おう。
早速浦和駅前でやっている里親さんのボランティア団体まで出かけていった。
そこにはかわいい猫さん達が周子を待っていた。
その中で一匹、小さな靴下猫がいた。かわいい。
早速その子をもらうことにした。が、ここで問題が。
その猫さんには虫がついているので、すぐには渡せないという。
というわけで、何日かたって、虫がいなくなつたら、もらうことになった。
ところが、何日かたって電話がかかつてくると、その子はオス猫だったということが発覚。
周子が求めていたのはメス猫。だってうち、女の子しかいないんだもん。
仕方なくその子は諦めて、またまたボランティア団体に出かけていくことに。
そこにフーガが待っていた。
ほかの兄弟達に囲まれて、ぬくぬくとしていた。
顔はシャムのようだ。
というわけで、一発決め。
その子は虫がいないので、すぐにやってくることができる。
が、ここで新たな問題が。
あまりに小さいと猫は性別がはっきりとはわからない。
というわけで、もしかしたら男の子かもしれない。
周子は決意した。
もしも男の子であったとしても、大切に育てようと。
こうしてフーガと名づけた猫は周子宅の一員になったのである。

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